2011年12月23日金曜日

【読書メモ】『インド数学の発想―IT大国の源流をたどる 』矢野道雄 ★★★

なんだろう。結構だらだらと取り止めとなく語られる本。
初めて聞く事だらけだったので、それらを知る事でインドへの見方がかなり変わった。

19×19まで覚えさせるくらい、インドは数学に力を入れている。
だからITに強いんだ───みたいなのはやっぱウソっぱちなんすね。
10進法を使うなら九九で十分で、インド人も九九で止めてる人のが多いらしい。

19×19まで覚えて何が良いのか、全くもって理解できなかった自分としては、
もやもやが解消できた感じ。

それよりも、インド数学───というかインド算数は、当たり前の様にアルゴリズムを使う。
なんかその辺の下地が、ソフトウェア産業に適している感じがした。

あとはやはりカーストの存在も大きそうだ。
ITの良い学校を出て就職する事で、下層を抜け出せるのなら、
それはとてつもないモチベに成るだろう。

まぁ、読み物として面白かったな。

2011年12月16日金曜日

さがみ縦貫道路の246交差部に橋げたがっ!

って、まだ地上ですが・・・
これが、橋脚部分にズガーンと乗っかるんすよね。きっと。
どうすんだ?これ・・建築ってすげーなー・・・

2011年12月10日土曜日

【読書メモ】『デフレの正体─経済は「人口の波」で動く』藻谷浩介 ★★★

・今までの好景気は人口ボリュームのあった団塊世代のおかげです。
・そいつらが退職して金を使わなくなるんだから、景気なんて回復しないっす。
 って感じか。

まぁ概ね同意なのだけれど、「デフレの正体」というタイトルには少し引っかかる。
確かに回転率が悪くなればデフレに直結するはずだけどさ。
デフレってそれだけだっけ?説明できないもやもや感。

「エコ」と同じように、意識改革をして若者への所得移転を呼びかける案は面白かった。
でも、TPPとかのグローバル化の流れとは逆行するから無理だろな。
個人的には、保護貿易やら地域通貨やらに賛成でグローバル化に反対な人なので、
これまた賛成なのだけれど・・・まぁ25年後くらいにはもしかしてか。

まぁ冗長感はあるが一読してもいいかもな本かな。

2011年10月16日日曜日

相模川の新相模大橋下の流れがおかしい

以前はもっと浅く広くだったのになぁ・・・
例の台風によって、川底の形が変わったようで、
深くて流れが速い箇所が出来てしまった。
だからなに?だけどさ。まぁ自然の力はすげーなと。

2011年10月1日土曜日

【ゲーム】『DARK SOULS(ダークソウル)』最下層マップ作成

ぼちぼちと進めているダークソウル。
しばし詰まってた山羊頭を、Lvでゴリ押しして最下層に突入です。

ほぼ一本道だったので、迷うことは無かったのだけれど、最下層はダメだ。迷う。
いやまぁ、迷う以前に穴に落ちた時点で現在位置を見失うんだけどね。

そしてただ死ぬだけなら、何度もトライして覚えるところなのだけれど、
カエルに呪いを食らうたびに最大HPが半分になり、
治すのにソウルが4000必要なので、ヘタすると詰みかねない。
ここはいっちょ真面目にマッピングしてみた。↓地図
最下層の下側のフロアに行くには、一度はどこかしら落ちる必要ありなんだね。
そして、一度生還すれば、ショートカットが出来ると。
全貌が見えなかったから入りたくない感じだったが、
分かってしまえば小さくてお手ごろなマップだなぁ。
初めに通る廊下や、端々で巨大ネズミが見えるのがイイ感じ。
いくつもあるシュートや、際奥部の上り階段とか、みごとにハマったから分かる。
よく出来たマップだw
やっぱりデモンズは初見は情報なしでやるに限るなと思う。

んが、ここまでくると火防女のトコまで戻るのが非常に面倒。
この先、不死教会みたいなショートカットが無いとやってられんなぁ。
焚火ごとに移動できるシステムくらいは、最初からあってもいいなと思う。
今日日、時間をとらせるだけの面倒くさい作業ってのは流行らないだろうに。

2011年9月23日金曜日

【ゲーム】『DARK SOULS(ダークソウル)』

デモンズは楽しめた人なので、もちろんって感じで購入。
全体マップを踏破していく感じなので、前作よりRPGっぽいようだ。

難易度は、デモンズ比であんま変わらないかもだねぇ。
個々の敵は嫌らしいの多いが、ジャンプ攻撃が使い勝手よすぎて余裕。

マップは前作より凝ってる。それが楽しい半面、イラっとしたりもする。
特に、スルーするスペースが無いところのネズミと槍兵は、
やり直しの度に駆除に時間がかかってイラっとする。
作業と感じる箇所がデモンズより多い気がする。
まぁ、序盤なのでチュートリアル的なものかもしれんが・・・
なにはともあれ、早くハルが欲しいな・・・

なんか、ダークソウルは、一歩間違うとクソゲーの烙印を押されかねない危うさがある。
デモンズもそうだったけれど、ダークソウルはかなり危うい。
デモンズがなかったら、キングズフィールド的な扱いだっだ気がする。

まぁ個人的には楽しめてるから良しなんだけどさ。

それでも気になるところ。
・文字が潰れて読めん
(ブラン管TVでやってるからなのだろうが・・・)
・処理落ち
(個人的には、マップ読み込み的な処理落ちがすげー嫌だ)
・武器くらいは直させてくれヨ・・・

ブラウン管TVでのダクソ。文字が読めん orz


2011年9月16日金曜日

【読書メモ】『超マクロ展望 世界経済の真実』水野 和夫、 萱野 稔人 ★★★

対談形式でサクサク進むが、経済学の枠を超えた超マクロ展望が語られる。

・資本主義が利益を生み出せてきていたのは
 対象地域を拡張出来ていたからで、それはもう限界ですよと。
・また、歴史的にみると大きな転換点───ヘゲモニー国家の移動は利子率に現れている。
 それからすると、また大きな転換点が来ますよと。
・昨今のバブルは、製造業で行詰った末に意図的に起こされたものっぽいですよと。
・日本はある意味で世界の最先端を行ってますよ。
 日本国債のリミットは・・・

まぁそんな感じか。
陰謀チックな話もあるが、なにやら説得力あり。

今日日は投資しても儲かる気がしない。
そう感じている人は多いんじゃないかな。

また、デフレ脱却できないのは日銀のせいとなっているが、
金利はずーっと低いまんまじゃん?ってのも普通に思うやね。

その辺も資本主義の限界的に語られるが、
個人的には政策の方向性が定まらないとか、
福祉やらの負担が大きいとか、いろいろ言い訳したい気もする。

状況が難しくなってるのは同意だけどさ。
他の手が尽くされてますかってーとそうでもないわけで。

あと、地上が一杯になったら宇宙へ~とか話が飛ぶが、
それより先に、未来からの搾取が可能だろう。
そうして、国債で経済をまわし続けるのが、新しいスタイルになるんかな。
所詮、人はお金からは逃げられないし、50年に一度くらいで
デフォルトしながら回すってのもありなのか?
微妙にインフレしてくのと、デフレを続けてたまーにデフォルトってのは、
終着点は一緒で、違うのはただのゲームのルール。
ってーと、今の日本の政策も、ありいかなと個人的に思ったりもする。

まー
教科書的な経済学から外れて、もっと遠くを見る目で見る必要がある時期にあるなとは思う。
そんな本。
読みやすいしで一読の価値ありかな。

2011年9月9日金曜日

電気工事士の免状交付申請で神奈川県電気工事工業組合、厚木地区本部へ

例によって土日やってないみたいなので、木金休みのうちにGO。
ラッキーな事に、厚木市内に窓口があるらしい・・・
ファイル 38-1.jpg
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f5050/p14975.html#atugi
・・・この地図でたどり着けるのか不安になるのぜ?
いや、道はどこだか分かるよ?
でも、ブロック内での位置がアバウトすぎねーかと。
ビル一棟全部って訳じゃないと思うんだけど、
○×ビル△階みたいに書いてないし・・・えぇ?・・・ビクンビクン
とまぁ考えててもショウガナイので、エイヤと行ってみたら、
分かりやす過ぎてフイタ。
ファイル 38-2.jpg
地図の絵を、赤いビルちっくなのから、プレハブっぽいの変えるべきだと思った。

2011年9月8日木曜日

さがみ縦貫道路の開通予定って・・・?

確か、開通予定って2012年・・・平成24年だった気がするんだけど、
この看板によると工事の完了予定はそれより先のようだ。

あれかね、まったく分かってなくて適当な予想だけど、
座間荻野線みたく、片側だけ先に開通させるって奴かね。
よく見ると、どこも東側の2車線分を先に工事してるし。
っつーか、2012年開通って、本当にできるんかなぁ・・・

どうでもよいけれど、相模川の水が引いてきた。
まだダムが放流中だしで完全には元通りになってないけれど、
水没していた道が見えるようになっている。

さらにどうでもよいけれど、
川辺に住んでる人たちは、ちゃんと水がこない位置に住んでいる。
縦貫道路と相模川の交差部に立ってる小屋とか、キワどい位置にありながら平気だ。
どこまで水が来るか見切ってるのはすげーなと思った。

2011年9月5日月曜日

【読書メモ】『「認められたい」の正体─承認不安の時代』山竹信二 ★★★

・人間には承認欲望てのがあるんです。
・現在ってのは、価値観の多様化(&それを認める社会)やらで
 昔と同じよーには承認欲望はみたせません。
・そんなこんなで「空虚な承認ゲーム」に陥りやすいですー
・克服には自分が本当に欲するものを認識して、
 自分の意思で、うまいこと社会になじもうぜ?
・っていうか、みんなに認められる価値観は現代もあるのぜ?
そんな感じか。

たしかに、ネットでは「キョロ充」って言葉をよく聞くし、
巷の20代の若者を見るとそんな感じな気もする。
そこから脱却する方法として、精神病の治療法に着目するのもいい感じな気がする。

でも、誰もが認める様な一般的な価値観を意識することで
承認欲求を満たそうってのはなんだかなぁ。
自分を慰める行為に逃げている様に感じる。

むしろ、承認欲求というものを認識できたなら、もう病的に承認ゲームに嵌る事はないわけで、
せっかくだから思う存分に悩み、気が狂いそうになるまで考えに考える方がお得じゃろ。

まぁ、
承認欲求に基づいてするフロイトの解釈は受け入れ易かった。
エディプスコンプレックスとか言われても、なんだかなぁと感じてたし。

また、現代の若者への理解がちょっと進んだ気がした。

しかしこの本、冗長感ぱない。クドぃ。
もっと短く、文字数も少なくて、すぐ解決方法が出てくる。
そんなキョロ充───というか若者が読みそうな本を作ってあげるといい気がした。
この本はこのままでいいのでサ。

2011年9月4日日曜日

台風一過(台風12号)

ニュースではエライことになってるけれど、
うちの近辺はそんな凄い雨ってんでもなかったんだよなー
それでも、相模川の濁流具合を見ると凄かったんだなと思う。
(写真は新相模大橋(246)より北側を望む)

比較するための写真がないので、
いまいち凄さが伝わらないかもしれない。
川の中央に草も生えてる中瀬があって、
普段の雨ならそこは沈まないのだが・・・
今回は見事に水没しとる。
まぁやっぱ記録的豪雨の台風ってだけの事はある。

「もぐり橋みたいなのでいいので、
 相模川に生活道路的な橋をかけて欲しい」
常日頃そう思っているのだけれど、

こういうのを見てしまうと、無理だなぁと思わざるをえない。
バカがバカやって流されるのが目に見えている。

2011年9月2日金曜日

平成23年度、上期、電気工事士試験の結果発表

なにやらネットで検索できちゃうらしいのでピピピっとGO。

うぇーぃ。やったー合格どぁー
なのだけれど、ちっと引っかかる言い回しだな。
「入力した受験番号は合格者一覧にあります。」

簡潔に「合格」って出せよ!
「一覧にあります。ですが───」
とでも言いたそうじゃねぇかよ!なんだかなぁw


ちなみに、不合格だとこうなるらしい。

これまた「合格者一覧にありません。」ってなんだかな。
いやまぁ、事実そのまま出してるだけなのだけれど、
その機械的な応答がちと引っかかるなぁ。

2011年8月26日金曜日

火災報知機を設置

今更ながら、火災報知機を設置して違法状態から脱却。
パナソニックのワイヤレス連動式の親機+子機x1のセットと、子機単体x1を購入して取り付けた。
まぁ安心感を得れるという事で、連動式は正解だろう。
こんな所はケチる所じゃない。

連動してるかテストをしてみたが、すべて連動して音声が流れるんすね。
すごい事に、音声にズレがなく連動する。
感情の篭ってない女性の声が、家中でシンクロして鳴るってのは、
映画に出てくる宇宙船のようで、ちと感動するものがある。
『エイリアン』の自爆装置起動後みたいな感じ。
設計者といか企画者というか、とにかくグッジョブ。

設置状態
ファイル 34-1.jpg
でもまーヤボったいな・・・

古い家だけあって、逆にパナの薄型が似合ってない気がするw
パナの一般型か、ホーチキ製の方が我が家には似合ったような・・・

・・・たぶん似合うけど、これはこれでヤボったいかwww
っつか、パナの一般型たけぇ

個人的には、パナの薄型ちっくなので、角型のが欲しかったな。
丸型より角型のがヤボったくなく、室内にもっと調和するよきっと。
っつか、パイプファンだって、角型が多いじゃん?
火災報知機はなんで丸型しかねーのさよ!
おおい!責任者出て来い!

日本の世帯数が4900万。
仮に5割の世帯が1.5個ずつつけただけで3675万個。
シェアは分からんけど、5社で単純に分け合っても
700万個以上出ちゃう感じ?
それなら、外見だけ角型のケースを起こしてくれてもいいんじゃねーかなぁ・・・
5社が5社とも丸型のみってどういう事よ。
需要ない?俺の感性変?

あと、引っ掛けシーシーリングに埋め込みのタイプとか欲しい。
これは今日びは需要が微妙か・・・

2011年8月16日火曜日

ワントラップ補修

シンク周りがなにか臭いと思って見ていたら、
形状的にわんトラップ式なのに、「わん」が無い事に気づいた。


そりゃ臭いだろー。っつか、なんでねぇの?おいィ
しょうがないので、プラ製のコップをチョキチョキ切って製作。
まぁ、機能を果たせりゃいいだろ。


効果はちゃんとあり、無事に下水臭はなくなった。
んが、それは、ここより先にトラップが存在しないという事。
2重トラップを避けるために、「わん」を外していたという訳ではないらしい。
シンクの配水管は、床の管に刺してるだけで、スキだらけなので、
当然そこからも臭う・・・そこもなんとかしないとなぁ・・・

綾瀬市役所前のブタさん

ビバホームに行こうと、海老名駅からバスで綾瀬市役所までブラリ。
綾瀬市役所の向かいにあるブタのブロンズ像は、ほんといい顔しちょる。

ブタ型に刈り込まれた仕立て木もいい。
1匹は顔が欠けちゃってるが。


っていうか、交番もブタがモチーフっぽい。

なにやらノドカでいいなぁ。

もともと綾瀬市民だからって補正もあるだろうけれど、
体感治安がよくて安心する。厚木はなんかな・・・

綾瀬市は米軍基地もあって、外国人も多いのだけれど、
米人をみても「あぁ基地の人ね」って気にならない。
でも、本厚木駅周辺とかにいる外人さんは、
何をやっているか分からないからちと怖いのよな。

まぁ、いろいろあるのの総合的なものなのだけれど、
「警察署?いらねぇダロ」って却下されるくらい平和な綾瀬市には憧れる。

2011年8月14日日曜日

夏休み散歩

1年以上無職でプラプラ遊んでた経験があると、
一週間程度の休みって、長期休みって感じがしないのよな。
ちょっとダラダラしてたらハイ終わり!ってなもんでサ。
お盆休みと感じるのは、むしろ他の人の休みを見たときね。
・・・プーの感覚が抜け切らないな(ノ∀`)

246新相模大橋の海老名側の北、どこぞの物流センターの工事。
寝そべったクレーンが、まさにお休み~って感じさね。


246新相模大橋の厚木側の南、セメント工場の私道。
いっつも開いてるのだけれど、お盆休みは閉門するらしい。
(っつか関係車両以外進入禁止らしい)


ここが公道だと、海老名方面から来ても川沿いの道に出れるのにね・・・
金田陸橋の下をくぐってUターンしてくるしかない。
さがみ縦貫道路に沿って下道も作られているけれど、
この私道みたいなのが無いと、まったく使えない道路になるキガス。

大きな地図で見る

2011年8月12日金曜日

海老名駅~3丁目方面連絡通路

海老名駅の南口に、県道40号を超えて3丁目方面につながる連絡通路がある。
県道40号を超えるところ


海老名駅南口~ショッパーズプラザ(旧ダイエー)わき階段




・・・クソッ!海老名にはこんなの要らないだろ!本厚木駅にくれよ!
個人的にそんな気分。
こういう連絡通路を、本厚木駅とバスターミナルの間に作って欲しい。
まぁ今でも大通りを渡る地下通路はあるのだけれど、なんだかな。
駅から直通じゃないし、地下だから分かり難い感じ。
視覚的に分かりやすい上空に、直でバスターミナルへ伸びる道があれば、
物理的に遠くて分かり難いのが、多少は心理的に近く感じそう。
つくってくれないかなぁ・・・

海老名駅の連絡通路

大きな地図で見る

2011年8月5日金曜日

神奈中バス、金田神社前バス停

バス停に張り紙。
自分は乗らないので知らないんすけど、
なにやらひき逃げがあったせいで遅れてたらしい・・・
未明っていつ?って感じではあるが、
0時過ぎとすると、そんなんでも影響するんすかーって感じ。
まぁ、相変わらず厚木は体感治安悪いよなwww
がんばれ警察。まずは珍からだ!
 


にしても、この辺のバス停の時刻表がぱねぇ。
本厚木行きと海老名行きの両方が通ってるから、
相模線なんかより本数があるなぁ

さがみ縦貫道路、246新相模大橋の北側

うーん、なんだか道路っぽくなってきた?
土手の緑のせいかな?
でもあれ、芝生じゃなくて雑草なんだよねwww
まぁ夏って感じさね

2011年8月4日木曜日

【読書メモ】『戦前昭和の社会1926-1945』井上寿一 ★★★

「戦前昭和の社会は、今の状況と似てますよ」ってのが主張ぽいが、
そんな事はどうでもいい感じ。
中身も、現代との対比としては語られず、当時の説明がたんたんと綴られる。
教科書的な本でも、論文的な本でもなく、政治や思想の歴史書でもない。
当時の大衆の生活状況を説明するのが目的っぽい本。

変な主張がない分、当時の雰囲気の説明には成功していると思う。
浅く軽い感じだが、読み物として読むには、その点はプラス。
書かれている雰囲気をよく表しているのが、
帯に書かれたキャッチフレーズ(「暗い時代」の明るい日常生活)。
むしろ、このコンセプトで切り出されたものかもしれないが。

章の構成は以下
Ⅰ.昭和の大衆消費社会
Ⅱ.昭和の格差社会
Ⅲ.格差是正の試み
Ⅳ.カリスマ待望と戦争

切り口ごとに章を分けているので、章が変わると時代がまき戻される。
別レイヤーに書かれた絵を、ばらばらに見せられた感じ。
一つの対象だけ見るなら確かに見やすいが、
私のようなバカには、頭の中で統合するのはひと苦労。

で、当時と現代に類似点があるのはその通りかもしれない。
時間を止めて類似点を結んで図形を描けば、相似形。
それでも、その図形の大きさや位置は違う。
そんな感じ。
でも、昔を知れば知るほど、今って楽な時代じゃん?って思える。
下を向いている人ほど、過去を知るべきだと思う今日この頃。

【読書メモ】システム管理者の眠れない夜 ★☆

新装版も何度も出ており、それなりに売れている本で、
評価も悪くないので読んでみた。

実際に起こる問題が生々しく書かれているので、
システム管理などをやっている人には、いいのかも知れない。

でも、基本的には「主婦だって大変なのよ!」的な話なのは否めない。
他の間接部門と違って、業界全体が液状化する土地の建物みたいなので、
それによる苦労やら、板挟みは分かるのだけれど・・・

話は変わるが、
ウチの会社でも、最近ネットワークが妙に遅かったり、止まる事がある。
節電のためにエアコンを止めているせいで、
配線スペースに押し込まれたスイッチングハブが、
熱で逝きかけているのだろう。
ファンレスだし、内部は100℃を超えてるかもだし(笑)

個人的には出してあげたいのだけれど、周りの理解は得れそうにない。
(そもそも、個人的にはハブのチカチカを常に見えるようにしたい)

同じような話で、日本中のシステム管理者が、
この夏はまさに「合掌」状態になってるのだろうな。
周りの理解も得れずに・・・グチりたくもなるか。
この本を薦める人達はそんな感じかもしれない。

ちなみに、その後、著者はシステム管理者を辞めたようだ(笑)

疲れた頭でも読めるのはプラスポイント。
無駄に長いのはマイナスポイント。時間の無駄感。
半分くらいの厚みでまとまってれば、一読してもいいとお勧め出来る。
まぁ現在は、中古価格が表す通りの本だと思う。

2011年7月28日木曜日

ぶらり散歩110728

相模大橋からあゆみ橋。ブロックノイズがかかってるみたい。
相模大橋の厚木側から海老名側。
なんか、強大な城壁と門が作られそうな雰囲気。
そして「厚木市民の海老名立ち入り禁止!」ガシャーン!って
門を閉められる・・・そんな事を妄想済み。
 
246の新相模大橋付近の工事中の建物。
どこぞの物流センターだとか。
市民には別に嬉しい建物じゃねーけど、
何も無くて寂れるよりはいいよね。
 
246を渡るためのトンネル。
小さすぎて、大人は頭をさげて通るしかなく、灯りもない。
夜に通ったら異世界に行ってしまいそう。
 

2011年7月24日日曜日

2011年度、春季、第2種、電気工事士試験

お家の電灯とかをとっかえるのに、あったらいいかなと行って来た。
自身度75%
重大欠陥はたぶんなく、被覆のキズとかで軽欠陥とられるかな?くらい。

それでも時間的には余裕なし。
40分って、実際やってみると短いですなぁ。

プー太郎時代に受けた職業訓練では、電工ナイフで皮むきとかしてたが、
そんなんやってたら絶ぇぇぇぇっ対に終わらん。
普段から剥いてるプロじゃあるめーしな。
ホーザンのワイヤストリッパー様様。
これがなかったら、組み立て終わる気がしない。
まぁ、ケチらず7点セットを買っていって正解だった感じ。

でも、今回は「VVF2.0-3C」もでてきて、
件のワイヤストリッパでも対応しておらず、
ナイフで剥く必要もあった。
ナイフで作業出来なくとも良いって訳でないのがニクイ。

2011年7月17日日曜日

【読書メモ】『本棚の歴史』ヘンリー・ペトロスキー ★★★★

『本の歴史』ではなくて『本棚の歴史』なのがポイント。
タイトルを見ただけでビビッっと購入。

言われてみれば当たり前なのだけれど、昔は本ってかなり貴重だったんですよね。
写本だと、数ヶ月~数年をかけて1冊が作られるわけで、
当然、今のような万引きされまくりな本棚じゃないですよね。

さらには、人工照明の無い時代には、採光は大きな問題だった。
本棚をどう設置するかで、建物の設計も変わる。
そんな感じで、本棚の歴史は本の歴史であり、
さらには図書館などの建物の歴史でもある。

著者のヘンリー ペトロスキーさんは、
『橋はなぜ落ちたのか』等を書いている、土木工学の専門家であり、
建物の解説はさすがである。詳しく、分かり易い。
そのおかげで、本棚が置いてあった環境が想像でき、
その本棚の前に立った時に見えるであろう景色をも
思い浮かべることが出来る。

また、失敗学の大家で、歴史に学ぶことを提唱している人なので、
歴史的経過も分かり易く、自然に理解できる。
様々な本棚が紹介されるが、
それらは、その時代当時の問題解決のために、
必然的に、なるべくしてその形になっている事がわかる。

また、「部屋の角の、両方の壁に本棚を設置する際にどうするか?」など、
今でも身近な問題な話もある。
昔の人も同じような事で悩んでいたと思うと、親近感を覚える。

今の形で、当たり前に存在している本棚だけれど、
いろいろと歴史を刻んできてるんだなぁと改めて思う。
また、それは人類の歴史でもあり、
本好きなら、本棚の歴史を通して人類も好きになれる。
そんな一冊。

2011年7月11日月曜日

【読書メモ】『チーズとうじ虫』カルロ・ギンズブルグ ★★★★

真面目な歴史書。
サブタイトルの「16世紀の一粉挽屋の世界像」のが分かりやすい。
ただ、当時の一般的な粉挽屋の話ではない。
異端審問にかけられ、火あぶりにされた男の話である。

彼はこう説く。
「私が考え信じているところによると、すべてのものはカオスでした。
そして、このかさのある物質は
ちょうど牛乳のなかでチーズができるように少しずつ塊りになっていき、
そこでうじ虫があらわれ、それらは天使たちになっていった。
そして、至上の聖なるお方は、それが神と天使であることを望まれたのです。
これらの天使たちのうちには、
同時にこの塊りからつくられた神も存在していました。」


この、彼の思想が重要なのは、
キチガイが啓示を受けてのたまっているのではないという事。

彼は「牛乳がチーズになり、そこにうじ虫がわいて来る」という実体験を
世界の理として認識し、彼なりの理屈で考えた末に、この思想に至った。
つまり、「無から神様が全てを創造しました」という非現実的な教会の教えを、
現実社会で生きている農民が拒否したのだ。

本では彼がこの結論に至る、幾つかの要因が上げられている。
教会が売り物を押し付け、富を集めていた時代性や、
キリスト教が入ってくる前には、農民には土着の信仰があった等々。
幾つかの要因の中で、重要視されるのが本の存在である。
(この本の表紙も、二宮金次郎よろしく本を読むメノッキオだ)

その時代は、グーテンベルクの活版印刷の発明により、爆発的に印刷物が増え、
昔のように、人の手によって写された貴重な本が、修道院に厳重に管理される、
そういう時代ではなくなっていた。
そして、彼は本に触れてしまった。読んでしまった。
さらに、考えてしまった。話してしまった。
その結果、火刑に処されてしまった。

これは、現代にも通じる話で、使えるのではと考える。
現在は、容易に様々な情報に触れる事が出来、また発信する事も出来る。
発信の危険については、バカ発見器と言われるツイッターの効果もあり、
多くの人が認識しているだろう。
しかし、それらはバカがバカする危険性という認識だ。
聡明で責任感もある人が、情報をインプットする事の危険性は、語られない。

その理由の一つとして自分が考えるのが、
「話をするために現代の例を挙げると、
“知ってはいけない情報そのもの”についても語る事になる。」事。
しかし、このメノッキオの話ならその危険は回避できる。
この話を寓話として、情報の危険性、考える危険性、
さらに情報発信の危険性について
セットで伝える事ができるんじゃないかな?と思ってみた。
・・・知ってはいけない情報がある事自体がタブーなので難しいかな。

閑話休題
この本には、他にもいろいろ教訓めいた内容がある。
歴史とは当時の支配者が書き記すものであり、
それ以外は異端として一緒くたに歴史の闇に葬りさられる。とか、
人は、本を読んでも都合の良い解釈をしてしまう。とか。
ただの歴史書とするには惜しい本だと思う。