2016年3月15日火曜日

【読書メモ】『あなたの中の異常心理』岡田 尊司 ★★★

まぁ普通。
三島由紀夫やら、ニーチェ、ヘミングウェイなどの作家や、
日本で実際に起こった事件で見られる精神異常者ぽい人を例にとり、
完璧主義など、その辺の人にも見られる心理や行動も、
過ぎれば異常な状態になっちゃうという本。

異常心理についていくらか知見がある人であれば、
そこまで新しい内容でもない。

しかし、「普通の人と異常とされる人の間は地続きである」という事を訴えは、
非常によくわかって広めるべきだとは思う。
そういう意味で、広くお勧めしておきたい本。

まぁその先に、世間で異常とされるものと普通とされるものは、
行為自体ではなく、世間の評価によるという見方もあったりするが、
その方向にはいっていない。

この本では、生活に支障が出てきたあたりを正常と異常の境目にしている。
心療内科なんかでの判断基準に近い感じ。
文化史やら社会学からの目線ではなく、あくまでも心理学的な見方での話の本。



0 件のコメント:

コメントを投稿