2016年2月12日金曜日

非破壊自炊用にハンディスキャナーを買ってみた(Scan Snap SV600と比較)。そしてプチ改良。NEXX (ネックス) ハンディスキャナー IS19

自炊用にScanSnapはすでに持っているのだが、
破壊したくない本というものもあって、それの自炊用。

SV600も、あれはあれで良いのだが、分解してのScanSnap読取りや、
フラットベッド式スキャナと比べるとやはり一段劣る。
そんで、もう少し何とか成らないか・・・とね。

というわけで、ハンディスキャナーなるものを買って比較してみた。

画質比較

ハンディスキャナーIS19の読み取り
カラー600dpi
ハンディスキャナー IS19 読み取り結果

フラットベッド式のCanoScanLiDE 600Fの読み取り
グレースケール600dpi
CanoScanLiDE 600F 読み取り結果

ScanSnap SV600 の読み取り
エクセレント、グレースケール、600dpi相当
ゆがみ補正無し
ScanSnap SV600 読み取り結果 歪み補正なし

ゆがみ補正あり
ScanSnap SV600 読み取り結果 歪み補正あり


だいぶいい感じ。
フラットベッド式と比較しても遜色ないレベル。

SV600(まだ使い慣れていないが)との比較では、
明らかにハンディスキャナに軍配があがる。

自分の手で動かして読み取るので、
慣れないと画像がゆがんでしまうという難点はあるものの
そこはデジカメなんかと同じで経験だろう。

本のノド部は、想定したほど奥まで読めるものではない。
本体が分厚いので、奥まで挿し込めはしないし、
もう一方のページに当たりながら平行に滑らすのは難しい。
(慣れればもしかして・・・)

作業効率

速度的にはカラー600dpiでは1枚の保存に3秒ほどかかるようで、
ページを送ってスタンバって、一呼吸おく必要があるが、許容範囲。
フラットベッド式での作業よりは明らかに早い。
慣れれば読み取り時間も含めて1ページ5秒くらいでサクサク感。

SV600と比較すると、見開きで読み込めるSV600の方が若干早い感じ。
しかし、それと比較しても+2~3割くらいの時間だと思う。

また、ハンディスキャナは電池式なので、
数をこなそうとすると、途中で電池交換や充電が必要になる。
そこは作業効率が少し落ちる要因となるが、
200ページ1冊くらいを読みとっても、まだ残量はある感じだった。
そこで読み取り結果の処理をしながら充電すれば、問題なさげ。

ちなみに、IS19には充電式の単3が2本と、その充電器が付属している。

問題点1
読み取り結果がすぐ確認できない

これは、Wifi非対応のハンディスキャナ共通の問題。

ハンディスキャナは、下手をすると画像が歪んでしまったり切れたりするので、
うまく読み取られているかをすぐ確認したくなる。
しかし、読み取り結果はSDカードに保存されるので、その場で確認はできない。

そこで、IS19には読み取り結果を表示する液晶がついている。
しかしこれも、サイズ的に画像が見切れていないかのチェック程度にしかならない。
(それだけでもかなり有用ではある)

まぁ、↓のようなWifi対応のハンディスキャナなら、確認しながら作業ができるので、
初めからそれを選択しておけば良い話ではある。
その分、値段が高めで電池も食うらしいが、作業効率は高そうだ。


他、FlashAirなどを使い、リアルタイムにPCやスマホで確認するという手もある。
しかし、現状ではMicroSDサイズのFlashAirは存在しないため、
アダプタが必須となり、スキャンの邪魔になりそう。
これは今後に期待。


問題点2
小さめの本を読むときに、ローラーと筐体が接触する

これはIS19固有の問題。

小さめの本を読むときには、スキャナの半分が浮いた状態になり、
ローラーの中央部が押され、山なりに変形する。
さらに、進行方向と逆側にも力がかかっているので、
ローラーはそちら側にもたわむ。
さらにさらに、人の手でわし掴みされた筐体は、若干だが内側に変形する。
そんなこんなで、進行方向逆側のローラーが筐体に接触してしまう事があった。
ハンディスキャナ IS19 問題点

まぁ慣れていないせいで、余計な力をかけてしまっているのも原因のひとつではある。
しかし、変形も考慮してクリアランスをもう少しとって欲しかった。

で、対策。デザインナイフをつっこんで当たりがちな部分を削った。
この改造後は、ローラーが動かなくなって読み取り画像が潰れてしまう事はなくなった。

まとめ

ハンディスキャナでの非破壊スキャンは結構ありだと思う。

本のノドの部分をスミまで読むのは無理で、そこはSV600に軍配が上がる。

自分の買ったIS19は端っこの読み取り幅が2.3mmとの事で、結構はじまで読める。
しかし、それでも無理な部分は無理だ。
 

 ↓のような片側ローラーの製品を横に使い、ノドから外側に読み取ったときに
どこまで読めるかも見てみたいものだが・・・
外側いっぱいまで読むときには、ページの下に下敷きが必要となるし、
内側に当てて使うとなると持ちにくいのではないか?と、自分はチョイスしなかった。
安くて迷うところではあった。


また、ノド部を読むのに↓のようなブックスキャナも選択肢としてあったのだが、
結構お高いし、耐久性に難ありみたいなコメントもあるし、
フラットベッド式を2台は要らないかなとパス
今のフラットベッドが壊れたら、買ってみても良いと思う。
一台目の人なら十分アリな選択肢だろう。


まぁ、資料系の自炊が捗りそうで、買ってよかったと思う。
むしろ、せっかく買ったSV600をどうやって活用しようか悩む羽目に・・・

Amaon


SV600


【関連リンク】
【メモ】画像をカラー、グレースケール、モノクロに分類する方法の考察
ハンディスキャナを用いた非破壊自炊 IS19(youtube)
自炊スキャン後のバッチ処理(Photoshop)(youtube)
自炊スキャン画像の後処理に使うScanTailor(フリー)の使い方(youtube)
ScanTailorの使い方(効率の良い多ページ処理)(youtube)

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