2011年9月16日金曜日

【読書メモ】『超マクロ展望 世界経済の真実』水野 和夫、 萱野 稔人 ★★★

対談形式でサクサク進むが、経済学の枠を超えた超マクロ展望が語られる。

・資本主義が利益を生み出せてきていたのは
 対象地域を拡張出来ていたからで、それはもう限界ですよと。
・また、歴史的にみると大きな転換点───ヘゲモニー国家の移動は利子率に現れている。
 それからすると、また大きな転換点が来ますよと。
・昨今のバブルは、製造業で行詰った末に意図的に起こされたものっぽいですよと。
・日本はある意味で世界の最先端を行ってますよ。
 日本国債のリミットは・・・

まぁそんな感じか。
陰謀チックな話もあるが、なにやら説得力あり。

今日日は投資しても儲かる気がしない。
そう感じている人は多いんじゃないかな。

また、デフレ脱却できないのは日銀のせいとなっているが、
金利はずーっと低いまんまじゃん?ってのも普通に思うやね。

その辺も資本主義の限界的に語られるが、
個人的には政策の方向性が定まらないとか、
福祉やらの負担が大きいとか、いろいろ言い訳したい気もする。

状況が難しくなってるのは同意だけどさ。
他の手が尽くされてますかってーとそうでもないわけで。

あと、地上が一杯になったら宇宙へ~とか話が飛ぶが、
それより先に、未来からの搾取が可能だろう。
そうして、国債で経済をまわし続けるのが、新しいスタイルになるんかな。
所詮、人はお金からは逃げられないし、50年に一度くらいで
デフォルトしながら回すってのもありなのか?
微妙にインフレしてくのと、デフレを続けてたまーにデフォルトってのは、
終着点は一緒で、違うのはただのゲームのルール。
ってーと、今の日本の政策も、ありいかなと個人的に思ったりもする。

まー
教科書的な経済学から外れて、もっと遠くを見る目で見る必要がある時期にあるなとは思う。
そんな本。
読みやすいしで一読の価値ありかな。

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