2016年5月11日水曜日

【読書メモ】『たくらむ技術』 加地 倫三 (著) ★★

TVという特殊な業界で働くこの人の働き方をずらずら書いた本。
一般人には参考になる事もあるし、ならないこともある。

っていうか、こんなのを強要されるようだと、今だとブラック臭感じるかも。
なので、逆にTV業界も大変だぁねって読んでも良い。

まぁお勧めするような内容じゃないけれど、
軽い本としてカバンに忍ばせておいて、
空いた時間にパラパラするのには良いと思う。

最後の「テレビは終わっていない」という章で、
「テレビはまだクオリティが高い」とか
「この仕事はめっちゃ面白いよ」とか書かれているが、
「クォリティを求めている視聴者はもうあまりいないんじゃ?」とか、
「作る方の面白さに目覚めたからネットが流行ってるんじゃ?」とか、
個人的には少し的外れに感じる。

そしてまた、
「終わっていない」といわざるを得ない所に終わった感を感じる。

目次めも

1…バカげた企みほど手間をかける
テレビを見てもらうための「下ごしらえ」
クソマジメに仕事を積み重ねる
ルーティーンで思考をやめない
見ている人の立場に立つ
「バカじゃないの」はホメ言葉
全てはクライマックスのために
2…企画は自分の中にしかない
トレンドに背を向ける
ヒントは分析から生まれる
「逆に」を考える
パクリはクセになる
二番煎じは本質を見失う
当てにいくものは当たらない
3…会議は短い方がいい弱
会議は煮詰まったらすぐやめる
企画はゆるい会話から
つまらない会議で質問する
反省会こそ明るく
「脳の経験値」を上げる
4…勝ち続けるために負けておく
余力があるうちに次の準備を
一定の「負け」を計算に入れておく
ピンチになったら原点に戻る
5…文句や悪□にこそヒントがある
「世間が悪い」と腐らない
怒ってもらえてありがたい
否定の意見を聞きたい
6…「イヤな気持ち」は排除する
ハードルを上げない
不快感はできるだけ消す
ネットの文句を真に受ける
「損する人」を作らない
人の生死はネタにしない
7…計算だけで100点は取れない
「段取り通り」はダメな奴
アクシデントこそ腕の見せ所
「矛盾」は人をしらけさせる
8…マジメと迷走は紙一重
悩むと脳が腐りだす
1分でも早く仕事を終わらせる
制約が効率を生む
9…企画書を通すにはコツがある
短く書いて「減点」を減らす
熱意を伝えるのはメールで
企画意図は後からついてくる
10…かわいがられた方が絶対にトク
芸人のかわいさ
口のきき方で衝突を避ける
ホメ上手はポイントを絞る
11…仕事は自分から取りに行け
あえて「遠回り」をする
キャバクラでも「修業」はできる
先輩の愚痴にもヒントがある
1つ頼まれたら2つやる
チャンスの意味を理解できるか
嫌な仕事をしたことがない
12…常識がないと「面白さ」は作れない
「面白い人」でなくていい
視野が狭い人はダメ
「言った」ではなく「伝えた」か
交渉はこちらから折れる
打ち合わせは顔色を見ながら
強い人は強さを誇示しない
悪いところがあるから良いところがある
13…芸人は何を企んでいるのか
「スくる人」も面白い
向き不向きを観察する
トークとプロレスはよく似ている
一歩引くというすごさ
14…「企み」は仲間と共に
予習と反省で進化する
「プロの仕切り」のスゴさ
「議論する」には資格がいる
誰にでも分けへだてしない
おわりにlテレビは終わっていない


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