2014年9月28日日曜日

モナーコイン(Monacoin)の価値

さて、取引相場がひと桁台に戻ってきたモナーコインですが、
個人的にはよい展開だと思ってたりします。

個人的な見解としては、
モナーコインは価値がないから意味があると思う。

名前からして怪しくて、ネットの一部でしかやり取りされなさそうで、まともな使い道がなさそう。
そういう状態だからこそ、お互いに投げ合い易いんじゃないかと思うわけ。
だってほら、ネットって人が儲けるのを嫌う人が多いじゃない。
リアルで価値なんてあったら、あげるの躊躇っちゃうでしょう?
まぁそう、人にあげる用のアイテムとして期待できるかなと。

贈与経済と評価経済でのモナーコインの有用性


ネットにあるものは、だいたい無料で享受できるものが多い。
それが当たり前になってるので、金を取られる事を極端に嫌悪してしまうが、
たまに、すげーいいモノを只で貰えちゃったりしたときに、
心のどこかで負い目のようなものが発生しないだろうか。

そういった時にモナーコインでちょろっと寄付できたら、負い目を解消できる。
いや、それどころかちょっぴり「寄付という良いことをした」気分になれさえするだろう。
(贈与の返礼物としてのモナーコイン)

また、モナーコインはお互いに取引を監視しあうシステムなので、
どのアドレスがコインを集めているかを誰でも確認できる。
つまり、寄付の集め具合によって、評価を確認できるのだ。

とあるフリーソフトにモナーコインの振込先アドレスが付いており、
そのアドレスに寄付している人が多いならば、
そのソフト(又はその作者)の評価は高いという事だ。
(評価経済の指標としてのモナーコイン)

この様に、リアルでは交換価値がなくてもネット内だけで十分使い道がある。

日本だからこそモナーコイン


欧米なんかだとチップの文化があるので、リアルマネーの投げ銭にも抵抗がないらしい。
ところが我が国日本にはそんな文化はない。
なのでモナーコインが大活躍って寸法さ。

モナーコインの経済的潜在価値


一般的に貨幣っていうのは、交換可能性が保障されているから意味があるとされている。
でもそれは、市場経済やら貨幣経済を前提とした話だと思うんだよね。

今は経済っていうと=(イコール)市場経済と取られがちだけれど、
経済は広義の意味では、モノやサービスが行き渡る事すべてをいう。

税金で集めて再分配するのも経済だし、自給自足だって経済。
お金を介さず、互恵関係でモノやサービスが提供されるのも、
もちろん立派な経済活動なわけ。

でも現代社会では、市場経済以外の経済は存在しないかのように語られる。
歴史上、いまだかつて市場経済だけで成り立った社会なんかないのにね。
この市場経済一辺倒の認識具合はなんなの?みたいな。

で、市場経済においてリアル貨幣が潤滑油になっているように、
モナーコインが潤滑油になり、市場経済とは別の理屈によって
よりネットでサービスが提供&教授され易くならないかなーと。
そして、あわよくば経済=市場経済という状況が和らいだりしちゃたりーと。

そんな感じで、モナーコインは歴史的な転換点をもたらす潜在価値を秘めた貨幣だと思う。

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